歯周病は、歯垢(プラーク)にひそむ歯周病菌によって、歯ぐきが炎症を起こす感染症です。進行すると歯ぐきや歯を支える顎の骨が炎症によって溶かされ、歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病は歯を失う原因の第1位であり、日本人の成人の5人に4人が歯周病または歯周病予備軍といわれています。
初期の歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどありません。気づいたときには症状がかなり進行しており、治療が困難になることもあります。「最近口臭が気になる」「ブラッシングで出血した」といった症状は、歯周病のサインかもしれません。本厚木駅徒歩30秒の歯医者「水野歯科医院」と分院の「森の里歯科医院」では、歯周病治療に力を入れていますので、気になる症状があった場合は当院までご来院ください。
歯周病の進行段階 | 症状 |
---|---|
健康な状態 |
歯ぐきがピンク色で引き締まっており、顎の骨も溶かされていません。 |
歯肉炎 |
初期の歯周病。歯ぐきが腫れて赤くなり、ブラッシングなどで出血することがあります。まだ顎の骨は溶かされていません。 |
軽度歯周炎 |
歯ぐきの炎症が進み、歯ぐきが腫れがひどくなるほか、歯周ポケット(※)が深くなります。歯ぐきや歯を支える顎の骨が溶かされはじめます。 ※歯周ポケット:歯と歯ぐきの間のすき間のこと。歯周ポケットに歯垢や歯石・食べかすなどがたまることで歯ぐきが腫れたり、虫歯・歯周病・口臭の原因にもなります。 |
中度歯周炎 |
歯ぐきや歯を支える骨がさらに溶かされ、歯周ポケットはより深くなり、歯がグラつき出します。歯ぐきが化膿し、指で押すと膿が出てくることがあります。 |
重度歯周炎 |
歯を支える骨がほとんど溶かされ、歯が抜け落ちることもあります。 |
歯周病を防ぐためにもっとも有効な治療法は、毎日のブラッシングです。ただし歯垢が石灰化してできた歯石や、歯周ポケットの中の歯垢、細菌が膜状になって集まったバイオフィルムに関しては、ブラッシングだけでは取りのぞけません。
そこで大切になってくるのが、歯科医院でのケアです。PMTC(専用の機械を使った、プロによる歯のクリーニング)などを上手に利用し、効果的に歯周病を予防しましょう。
一度歯周病が進行してしまうと、治療によってある程度の改善は見込めますが、ダメージが残ることがあります。負担が少ない治療を行うためにも、定期検診を受診して早期発見に努めましょう。
-
当院ではタービン(歯などを削る回転切削器具)を含む治療に使用する器具を滅菌しています。国立感染症研究所などの研究チームが行った調査によると、何と国内の約7割の歯科医院では、タービンをかんたんな消毒などによって使いまわしているそうです。
歯周病や虫歯は、細菌による感染症。院内感染が起こり得るような環境では、患者さんに安心して治療を受けてもらうことができません。当院では、患者さんに安心して治療を受けてもらえるよう、衛生面にこだわった診療を行っています。
歯周病は痛みなどの自覚症状が出にくいことから、「沈黙の病気」とも呼ばれています。その上、歯周病を引き起こす原因のひとつである歯石は、一度付着すると自分では取りのぞけないため、蓄積され続けます。
気付かぬうちに病気が進行し、歯を失ってしまうことのないよう、健康なうちから定期検診を受診しましょう。プロによるケアで、定期的に歯石を取りのぞくことが大切です。当院では予防歯科に力を入れておりますので歯のお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。