「歯が痛い」「冷たいものがしみる」こういった症状を放っておいていませんか? 虫歯は治療せずに放置していても治ることはありません。放っておけばおくほど症状が悪化し、重度になると抜歯をしなければならない場合も。虫歯は早期発見・早期治療が重要です。「もしかして虫歯?」という少しでも疑わしい症状がありましたら、本厚木駅徒歩30秒の歯医者「水野歯科医院」または分院の「森の里歯科医院」までお越しください。
歯が痛む原因としては、主に「歯髄(しずい)炎」と「根尖性(こんせんせい)歯周組織炎」があります。「歯髄炎」は、歯の神経「歯髄」に虫歯が到達し、炎症を起こした状態です。初期の歯髄炎は、口の中に甘いものや冷たいものが入ることで痛みます。ただ、この痛みはしばらくするとおさまるため、「わざわざ歯医者で治療しなくてもいいかな」という油断を招きます。
治療を受けずに歯髄炎が進行すると、やがて何もしていなくてもひどく痛む状態に。初期と異なり、温かいものの方が痛みます。さらに放置すると痛みを感じる歯の神経が死ぬことで、急に痛みがなくなります。痛みが消えたことに安心して放置すると、さらに症状が悪化し抜歯しなければならなくなります。
虫歯にかかるリスクは誰でも同じではありません。人によってかかりやすさが違います。効果的に虫歯の予防や治療を行うためには、患者さん一人ひとりのお口の中をしっかりと把握することが大切です。当院では虫歯の進行状況を判断するために、サリバテスト(唾液検査)を行っています。
検査では、味も香りもないガムを5分ほど噛んでいただき、唾液を採取。唾液にはお口の中を洗い流し、虫歯菌の出す酸を中和するという役割があります。そのため唾液の分泌量や中和力、含まれる虫歯菌の数を調べれば、虫歯のかかりやすさがわかるのです。検査結果は、虫歯の予防や治療の方針を決める際に役立てています。
- 当院では治療に使用する器具はもちろん、タービン(歯などを削る回転切削器具)も治療のたびに滅菌しています。治療に関する器具はすべて滅菌を行っているので、安心して治療を受けていただけます。衛生面へのこだわりが「安全」の証です。
虫歯の進行段階 | 症状 | 治療法 |
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【CO 初期虫歯】 |
歯の表面にある、硬いエナメル質が溶けはじめた状態。白く濁って見えますが、痛みなどはまだありません。 | 正しいブラッシングやフッ素塗布など、適切なケアを行うことで治ることがあります。 |
【C1 エナメル質の虫歯】 |
エナメル質が溶けて穴があきはじめた状態。茶色っぽく見えますが、痛みはまだありません。 | 虫歯菌に冒され、茶色くなったところを削って除去します。治療後の穴には、レジン(歯科用プラスチック)を詰めます。 |
【C2 象牙質の虫歯】 |
虫歯によって溶かされた穴が大きくなり、エナメル質を突破して象牙質に到達した状態。冷たいものや甘いものがしみることがあります。 | 虫歯菌に冒された部分を削って除去します。治療後の穴は詰め物(インレー)で補います。 |
【C3 神経に達した虫歯】 |
さらに虫歯の穴が大きくなり、象牙質の奥にある歯の神経(歯髄)に到達した状態。噛むときに痛むのはもちろん、何もしていなくても強い痛みを感じることがあります。 | 虫歯菌に冒された部分を削って除去します。歯を残すためには、抜歯が必要なケースも少なくありません。抜歯を避けるためには、根管(神経や血管が通った管)から神経を抜き取る「根管治療」を行い、被せ物(クラウン)で補います。 |
【C4 歯根に達した虫歯】 |
歯の根だけが残り、歯のほとんどが虫歯に溶かされた状態。神経が死ぬことで一時的に痛みがなくなりますが、根の先に膿が溜まると再び激しく痛みます。 | ほとんどの場合、抜歯をする必要があります。抜歯後は失った歯の機能を補うために、インプラントや入れ歯による補綴(ほてつ)治療を行います。 |
歯の神経(歯髄)まで達した重度の虫歯は、ほとんどの場合は抜歯をしなければなりません。歯を残すための最後の手段ともいえるのが「根管治療」です。根管から、虫歯菌に冒された神経や血管を抜き取り、きれいに洗い流して消毒したうえで、薬剤を詰めて塞ぎます。
根管治療には時間がかかりますが、歯を抜かずに残せることがメリットです。歯を一本でも失うと、歯並びが乱れ、全身の健康に悪影響を与えることもあります。当院では丁寧な治療で患者さんの歯を残すお手伝いをしていますので、重度にまで虫歯が進行してしまった際も諦めずに当院までご相談ください。
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- 上下の歯を噛み合せただけで痛む
- 虫歯の周りの歯ぐきが腫れることで痛みが生じる
- 何もしていないのにズキズキした痛みがある
このような症状に心あたりのある方は、虫歯がかなり進行していると思われます。抜歯が必要になる前に、当院で治療を開始しましょう。
虫歯の予防には、毎日のブラッシングによって虫歯菌のかたまりである歯垢(プラーク)を取りのぞくことが、もっとも効果的です。ただし、それだけで十分とはいえません。虫歯を効果的に防ぐには、自宅でのケア(セルフケア)と歯科医院でのケア(プロケア)を組み合わせることが大切です。
- 毎食後にブラッシングをする
- 就寝前にはフッ素(※1)の入った洗口液を使用する
- ガムやタブレットなどで、キシリトール(※2)を摂取する
※1フッ素:歯質を強化し、再石灰化を促進する効果がある
※2虫歯菌の働きをおさえる効果がある
- 定期検診を受診する(周期は3か月程度が目安)
- ブラッシング指導で、効果的なみがき方を身に付ける
- PMTC(※1)によってバイオフィルム(※2)を除去する
- フッ素塗布の処置を受ける
※1専用の器具を使ったプロによる歯のクリーニング
※2細菌が身を守るために張る強力な膜。ブラッシングでは取れない